寅さんの挨拶
寅さんに聞いてみたい事があるのです。
寅さんは旅先でマドンナに出会い、そして
マドンナに別れる時、マドンナによく
言いますよね。
「何か困った事があったら、東京は葛飾柴又の
帝釈天の参道にとらやと言う団子屋があるから
訪ねるといい。ジジイとババアがやってるケチな
団子屋で、ろくな挨拶も出来ない連中だけれども
気はいいから」
寅さんの言う「挨拶」って何だろう?
とらやは商売をやっているから全員挨拶はうまい。
博だってうまいに決まっているし、
タコ社長だって税務署や銀行やお得意さんに
対する挨拶はしっかりしているハズなのだ。
でも寅さんは「連中はろくな挨拶も出来ない」と
思っているらしい。もちろんマドンナに謙遜を
しているのかも知れない。
でも謙遜にしろ何故「挨拶」にこだわるのか。
寅さんの言う「いい挨拶」とは一体
どんなものなのか。
映画で寅さんが時々見せる、ちょっと芝居がかった
あの挨拶が寅さん流のいい挨拶なのか。
でも久しぶりにとらやで出会った、幼なじみの
マドンナに「もしかして・・寅ちゃんなの?」と
聞かれて「トラでぇ~す」とオタオタする、
あれは何だろう。
「寅さん、寅さんの言う立派な挨拶って、
どういうのですか?」
頼めばきっとすばらしい挨拶を
見せてくれると思うのです。