すべらない話(私のすべらない話←たぶん) 12/10
(その1)
高校生の時の話しですけど、
柔道の練習をしようと思って、ひとりで
更衣室に居たら、
後輩がやって来て「相談があるんですが」と
言われて、どうもボク退学になるみたい
なんですよ、って重い話しで、
これから楽しく練習って時にそんな話しするな
よ、って感じでしたが、
他校の女子と変な関係になって、女子の親が
ウチの学校に訴えてやると、ねじ込んで
来たらしく、
当時私は童貞で、女子と変な関係になったなんて
相談されても困るやら、うらやましいやらで、
心の中では「へ~そうなんですか」なんて
後輩なのに急に敬語になったりして、
でも先輩としての威厳をどうにか保ちつつ
「あっちが誘ったんなら、オマエは悪くないよ」
なんて頭フル回転でアドバイスしたら、えらく
感謝されちゃって、
ようやく面倒な相談から解放されたので
ホッとして気がゆるんだのか、柔道着に
着替えようとズボンをおろしたら、パンツも
一緒に下げてしまって、
童貞の可哀相なチンポコを
人生の先輩の前にさらけ出してしまって、
折角の威厳もどこへやらで、
私も人知れず、苦労してるよなぁ、
って話しなんですけど。
(その2)
これは最近の話しなのですが、
仕事で朝6時に待ち合わせた事があって、
「現場を見てくれ」って話しで、
飲み屋街の大型のテナントビルに
出かけたのですが、
朝の6時は水商売の人たちが帰る頃で
人通りはあまり無く、
ところが約束のビルに近づくにつれて、何やら
怒号が聞こえて来て、
「殺すぞ、この野郎」なんて大声がして、
ちょうど地元のヤクザさんと、山口組系の
方々との抗争があった時期なので、
これはヤバイかなと思いつつ、ビルに到着したら
怒号はそのビルからで、
でも約束だから、エレベーターに乗って上に
上がって行ったんだけど、その間も
「オレの言うことが聞けねぇのか、この野郎、
いいから出て来い、なんなら
こっちから行こうか、このクソが!」なんて、
エレベーターの中にまでハンパじゃない声が
聞こえて来て、
いよいよこれはヤバイかなと思っていると、
どうも声のモトは約束の階らしくて、
ちょうどその声の前でエレベーターが止まって
しまって、
「殺すぞ、このクソが!」
ヤバイヤバイと思っているうちにドアが開いて、
そしたらホストみたいな男の子が階段に座って
大声を上げていて、
ひとりで、がっくりうつむいて、
携帯でもなく、ただわめいているだけで、
なんだよ、ひとりごと?
しかも電話でもなく、ひとりごと?
まぎらわしい事、するんじゃないよ、
って話しなんですが。