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2007年12月20日 (木)

秋ドラ・ぱくり疑惑(ガリレオ・モップガール・働きマンそして三谷幸喜) 12/20

私にとって今年の秋ドラは全部大当たりでした。

「ガリレオ」に「モップガール」に

「ドリーム・アゲイン」に「働きマン」の4本。

どれも面白かった。

ドラマのあら捜しをして、ケチをつけるのも

楽しいですよね。

「そんな展開ありえねぇだろう」みたいに。

それとパクリ疑惑。

「モップガール」は「トゥルー・コーリング」。

でも面白かったし、

桃子は北川景子のはまり役だと思う。

「ドリーム・アゲイン」は1941年の

「幽霊紐育を歩く」がオリジナルで、その

リメイクが1978年の

「天国から来たチャンピオン」

でも「ドリーム」はパクリというより、ヒントに

したという感じかな。

オリジナルには無かったヒナも出てたし、

最終回のどんでん返しも驚いた。

「働きマン」は最終回になって、

やっと気がついた。

1994年の「ザ・ペーパー」だった。

最終回で編集長の伊武雅刀が

「こんなガタが来ているオレでもなぁ、

ひとつだけ誇れる事がある。

オレは編集長になって、この雑誌で

一度だってウソの記事をのせた事はねぇ」

という台詞があって、それで「あ」と思った。

「ザ・ペーパー」だ。マイケル・キートンの

「ザ・ペーパー」と同じせりふです。

あちらはニューヨークのタブロイド紙の新聞社。

こっちは大衆向けの週刊誌。

あっちの編集長はガンで、こっちのは精密検査で

異常あり。しかもあっちは娘とは仲違いで、

こっちは夫婦が離婚の危機。

あっちの働きマンはマイケル・キートンで

こっちは菅野美穂で、どちらも

レベルが上の出版社に移ろうとしている。

もっと細かな所で言えば、最終回では痴漢疑惑の

教師が警察から出て来た所で津田が

「この変態教師!」とののしって容疑者を思わず

振り向かせて、写真を撮るのに成功しましたが、

映画では新米の女の子が大勢のカメラマンに

押されて倒れたのを護送車にのる犯人二人が

振り返った所が偶然カメラに写っていたという

設定でした。

犯人は黒人の少年二人で殺人容疑。もちろん冤罪。

それを締め切り直前に突き止めて、記事の

差し替えをやる。「働きマン」と同じです。

パクリではないにしても参考程度にはしたと思う。

それにプラス、日本的な浪花節のお涙頂戴と

30代に近い女の人の、恋愛か仕事か、を

テーマにして作ったんだと思います。

とても面白かった。

働きマン音頭も好きでした。

この「ザ・ペーパー」はあまり目立ちませんが

傑作です。

三谷幸喜もかなり影響を受けています。

「ラヂオの時間」が1997年。

「ザ・ペーパー」の三年後です。

その後の三谷作品も「ザ・ペーパー」の

作風そのものです。

三谷の原点は「ザ・ペーパー」にあると思います。

誰も言いませんが、私はそう思っています。

「ガリレオ」はパクリかどうか判りません。

でも湯川が最先端の科学者であるわりには、

犯罪を犯す犯人の描き方が、

どうもタッチが古すぎる。

どうみても昭和の前半のテイストです。

犯人の雰囲気が江戸川乱歩みたいだ。

やっぱり「ガリレオ」も何かを参考に

してるんじゃないのかなぁ。

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私事ですが、これから忘年会です。

急いで書いてしまいました。

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