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2008年10月 6日 (月)

ハチミツとクローバー (10/6)

ここに映画のストーリーなんか書いたって
どうってコトないから書かないけど、

「ハチクロ」は何回見ても昔の
若かった頃の記憶がよみがえって、切なくなる。

こんな事、恥かしくて、誰にも言えない。

真山はさ、理花さんが好きでしょ。
あれ、よく判る!
年上の人を好きになるってやつ。
私が好きだったのは下宿の娘さんでさ、
高校の図書館で司書をやってた。

私と真山との違いは、真山は一途なのに
対して、私の方は気が多いことかな。
熱しやすく冷めやすい。

冬休みが終わって久しぶりに会ったら
正月の餅を食べすぎたとかで、頬がふっくら
してて、「ふとるとこんな顔になるんだ」
って思って、それで熱が冷めてしまった。

その娘さんには旦那がいて別居中でさ、
実家に帰ってるとこで、ま、やけ食いって
やつだったんだろ、ってあとで思った。

次に好きになった子は、風邪をひいた時
授業中に鼻水をズルッと吸ってから
ゴクリとそれを飲み込みやがってさ、
それを横で見てて嫌になった。

次の子は部室で私の男友達が
「俺は仮にあいつが裸になったとしても横を
向くな」ってプイッと横を見るポーズをした
のを見て、自分の審美眼てぇの、それに
疑問を感じてさ、改めて彼女を眺めるうちに
嫌になった。

真山の車。ステーションワゴン。
私らの車は「ホンダの軽」。
定員オーバーで向かった先は
海ではなくて山だった。
渓流で、いつもひょうきんな男友達が
自動車レースのゴールで旗を左右に振るでしょ、
あれのマネをして皆で笑いころげた。
つまらない事なんだけど、ちびるほど笑った。

以来、私は時々そのマネを
自分でやってみるんだけど、いつやっても
あんなに可笑しくない。
笑いは、その瞬間だけのものなんだ。

絵はいい!
別に恰好をつける訳じゃない。
こないだ美術館に行ったら、ひとつの絵の前で
動けなくなった。
窓のそばに机があって、花瓶に花がさしてある。
窓はあいていて、カーテンが風で揺れてるんだ。
何とも言えずいい絵なのよ。
美術館をひとまわりして、またその絵を見たら
また動けなくなった。
いい絵には力があります。

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