メイちゃんの執事 ＃５ 理人が抱きしめた（2/10）

防衛省の人間を自由にあやつれるルチア様は
麻生総理とマブダチなのか？

「園内放送、園内放送、
　来園中のお客様にお知らせ致します。
　ただ今より中央広場におきまして
　聖ルチア女学園の皆様によります
　アトラクションを開催致します」

『業務連絡、業務連絡、
　ただちに、みるくと大門を抹殺せよ。
　これは訓練ではない。繰り返す。
　これは訓練ではない』

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メイと理人の背後に、音もなく
忍び寄る黒い影・・・ではなく、音もなく
忍が、忍び寄る白い影。

忍の白い手の甲を見ると
人並みに血管が浮き出ているという事は、
冷血動物の忍にも人間の血が
流れているのだと思われる。

いつかその人間らしい、優しい気持が
真っ白けっけな、忍にも訪れるのだろうか。
メイと理人の味方になる日が来るのだろうか、
なんて事を考えたりして。

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遊園地で理人が思わずメイを抱きしめて
しまった。お嬢様と執事の禁断の愛。
「あれあれ、なりませぬ、おたわむれを」
とは、メイは言わない。
何故ならメイも心では理人の事を
憎からず思っているから。

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メイの田舎の住人である、北川弘美は
理人様の事を想像するだけで、気の毒に、
失神してしまう。
本人が幸せなら、それでもいいんだけど。
他人の私がとやかく言う事もないんだけど。