ゲゲゲの女房 #14 (4/13)
お嫁さん、婿殿、双方に
言うに言えない弱味があるので、
かなり乱暴とも思えるスケジュールで
結婚話しが進められていく。
(相撲の行司)
「時間です!
待ったありません(待ったなし)
手をついて!
見合って、見合って」
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「早くして!早く、早く!」
は、詐欺師の常套手段だ。
相手に考えさせる暇を与えないのだ。
どさくさに紛れて利益をかっさらって
だまされたと気づく頃には、もう遅い。
「早くして!時間がないんだから!」
ドラマは御めでたい結婚話だから
まるで違う例えだけれど
ちょっとだけ似た雰囲気がないでもない。
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質屋の主人は魅力的な職業である。
私の「あこがれ」といってもいい。
もったいぶった
ポーカーフェスで「物」をながめて
ついでに客の人相風体を
メガネをずらした上目づかいでチラリと観察して、
断固として値段をつける。
立場は当然、金に困っている客よりも上である。
取引のイニシアティブを握っている快感。
不幸な人間を手の内に入れている優越感。
「コイツを生かすも殺すも」自分次第だ。
風呂屋の番台や
古本屋の店主も魅力的な感じがする。
「おせんべつ」がネクタイ1本か。
↑ケチなオヤジにしては勉強したな!
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水木しげるの母は
顔がまるくて、目がまるく、メガネがまるい。
からだつきも何だか、まるい。
気性は競馬でいうなら
遮眼帯をつけた馬のようだ。
前しか見えていない。(いまのところ)
実に可愛くて、抱きしめてあげたくなる。
せんべいは音をたてて食べるのが正式なんだ。
料理とは「味」に「うつわ」に「盛り付け」
それと、食べる「音」か。
「匂い」もだよな。