東野・岡村の旅猿 パラオ 第3話
イルカにだって生活のリズムというものがある。
PM1:30に突然ボートで探しに来られても
そうそう相手の都合に合わせて
写真に撮られてたまるか、
こっちにだってイルカの意地ってものがある。
無口だけど超音波の意地が。
うるさい事は言いたかないけど
写真を撮るなら撮るでちゃんと
事務所を通せての。
東京バナナくらい持って来いての。
ぶっちゃけPM1:30はこっちは昼寝の時間なのよ。
↑イルカ
息子は朝の新聞配達が終わって
朝食を食べて学校に出かけて
帰って来たばかりじゃないの。
ママは弁当を作ってやって
家族の朝食を作ってやって
天気がいいから洗濯をして、掃除をすませて
ホッとしてる時間なのよ。
ちなみに食事は2回だから昼ごはんはなし。
パパイルカの私はもちろん朝から仕事さね。
昼寝はしますけど、みたいな。
サングラスをかけて偉そうに
ボートで昼寝をしている東野が岡村に起こされて
「スタンバイしてたよ」と首すじをかく。ボリボリ
なんだろう、このふてぶてしい態度。
しかもパラオで一番の自慢である
ジェリーフィッシュ・レイクで弱毒性クラゲの
神秘的な光景に酔いしれるどころか
「おぞましくなってきた」発言の東野。
俺たちの誇りにしているレイクだよ!
「帰れ!」と言いたい!
「喫茶ぶらじるに帰れ!」と言いたい!
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(私は何を書いているのだろか?
自分でも分からない!仕様がねぇなあ)
要するに、
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空港の要請で使えなかったヘリが
使えるとの連絡が入り
ボートはやめにして再びヘリで挑戦する事になる。
「スカイアタックかけましょう!」
サングラスがカッコいい岡村が
勇気凛々のハッパを東野にかける。
凛々は良いけど船長の車は出鼻をくじく
ボロ車で、ボートクルーに押しがけしてもらう。
ヘリもまた、ドアなしのスカスカのヤツで
東野またもビビリまくる。
けどローターが回ればヘリは浮き上がる。
東野の気持なんかにはお構いなしに。
サメを発見!ジュゴンを発見!
ヘリが左右に大きく傾くので東野は命の
危険を感じて大騒ぎする。
「東野ロケ中に事故死」の新聞の文字が
頭をチラチラよぎったりするもんですから。
結局イルカはみつからない。
夕食は船長に好意的強引で誘われて
パラオ料理をゴチになる。
コウモリを牛乳にひたして、コーンを
ばらまいたすごい料理が出て来る。
船長の奥さんの心のこもった料理なのだ。
パラオの最高のもてなし料理らしい。
東野きげんが悪くなる。
旅行の記念に或いは話のタネに
或いは親善の意味で食べる羽目になる。
岡村それを逆なでする様に船長の子供らに
コウモリ料理と東野(こいつ)と
どちらが好き?かとたずねてみる。
もちろん答えは、「コウモリ!」
選択の余地なしといった感じ。
船長宅から帰るとき、東野、岡村に
「お前、俺のこと、こいつて言うたやろ」
と威嚇する。
街のチンピラ、チーマー、不良、愚連隊
新興宗教みたいで恐ろしい。
宿泊はイルカにより近い場所を、という事で
海に浮かぶダイバー専用の船。
狭い!
「小便の音を聞かれたくないから
出て行って」東野の機嫌がいよいよ
悪くなり、旅猿っぽくなる。