尾木直樹
若い頃、本を出版したら大反響で
NHKにもよばれて
「お母さんの勉強室」で教育評論家でも
ないのに話をさせられた。
※こういう番組は必要だと思う。
今では多くあるだろうけど
もっともっと必要だし需要もあると思う。
それで尾木さんと新米パパ東山紀之が議論する
番組が始まる。
「エデュカチオ!」
お母さんの学校への悩み&疑問をとりあげる。
第1回 5月25日(土)
テーマは「学校に行きたくない!」
たとえば父兄の不平として
仲のいいグループをクラス替えで
別々のクラスに別けてしまうのは、
かわいそうなので、どうなの?
尾木
仲がいいと離すの、ごめんねぇ
というのはグループが出来ちゃうのよ
私的なグループが。
そうすると学級経営がうまくいかなかなる。
仲のいいグループは
わがままなグループになるんですよ。
小学校くらいだと、だと解体、ごめんねぇ~
教員の間では当たり前のことで
父兄も当然知っていると思ったの
だから新番組やってて、とても新鮮だった。
あさっての放送はドキッとしちゃって
学校に行けない子供たちとか
学校に行かなくなった子供たちとか
それが
「学校を去る子供たち」でしょ、ドキッとして
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尾木パパの子育ては?
長女には「いい子ねぇ」「ほんといい子」
と言って育てた。これが大間違い。
チョコも食べないし、テレビも観ない。
「いい子ねぇ~」
大学になると、テレビを買い
大袋のチョコを部屋に散乱する生活をはじめた。
悪い子ではない。反抗期もほぼなし!
尾木は元祖イクメンといっていいほど
おしめからお風呂から全部やり
二人の女の子はパパっ子だった。
とてもなついてたし
大学生になってもデパートに買い物に行ったり
してたし・・
順調にいってると思ってました・・・
「どうしたの?」と聞くと涙を流して
「そう言うとお父さんもお母さんも
喜んだもん・・」
いい子症候群というのです。
両親のほめてもらいたいから
自分の意思とは違ういい子を演出していく。
テレビも観たいしチョコも食べたかった。
でもイヤだと言った時の尾木の目が
嬉しそうだった。
表情を見ぬかれてた。
保護者にはそういう注意をしてたのに
自分の子供は症候群になっていた。
驚きでしたね。
特に母親は神様みたいな存在だから
目を見ただけで怒ってる喜んでるが
すぐに分かってしまう。
「いい子ね」はダメ、アウト!
「おりこうさんね」というと子供は
先回りしていい子を演じてしまう。
「わ、一人でお靴はけたのね、すごいわ」
「スボン、自分ではけた、えらいね!」
自分ではけた事を、ほめる。
すると他の領域にのびていく。
微妙な所ですが、それはほめられたい、
からじゃないでしょ。全然違うの
「いい子ね」は両親の見かた。
それにあわせてしまう。
それにハマりやすいのは長女なんです。
女性の方がデリケートで感じやすい!
だから長女は解放してあげないと・・
「いい子」とホメずに、出来た事でホメて
いたら症候群にはおちいらない!
これは法則性があると思うわよっ!
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質問コーナー
※子供がネットいじめにあったら?
今急激でね、夏休みにかけてもっとひどくなる
LINEですごいグループが出来てまして
子供たちは顔の分かっている5人とか3人の
中で使うでしょ。
するとその中でイジメがおきてるの。
既読なのに返信が来ない!とか
お風呂でもトイレでも24時間しばられてる
24時間束縛されるのは思春期の子供の
成長を阻害するのは間違いないと思う。
ダメです!依存症になってしまったら!
それによる自殺者まで出ています。
家庭でも、学校でも、特に学校がやって
欲しいんですよ。いい使い方を教える。
それとお母さんが知らない!
だから知ってみんながいい使い方をする
社会にしないと!
これは深刻で。
保護者会でも、「入れてくれない!はずされた!」
問題になっています。
※いじめを見たらどうすればいいか?
先生に言う。
ただし1人で行くと、今度は自分がやられる。
3人くらいで行くといい。
先生が「3人がこんな事やってると
言いに来た、いかんよ!」
これもダメ!
先生に学級活動の取り組みとして
そういう事ないだろうか?とか
学級活動の中に取り入れて欲しい!
学級活動になるとチクリにならないから無難です。
※子供が不登校です。私は外で働いています。
ご苦労はよく分かりますね。
でも明後日の放送を観てくれれば元気が
出ると思います。
「学校を去る子供たち」
今お母さんたちが立ち上げているグループが
あるんですよ。
悩みを語りあうような。
そこにね、仲間として参加して欲しいの。
そこまでいかなくても、つながって欲しいの。
すると色々なケースを教えられて
元気づけられます!
ひとりで抱え込まないで!
子供に「学校に行け!行け!」というばかり
では何もいい事はないですからね。
※どうしても子供を怒りすぎてしまいます。
叱らないで、尾木ママの魔法の言葉と
言っているのが
「どうしたのぉ?」なの。
厳しくではなく、優しくね。
語尾をのばしてね。
そしたらママが聞いてくれたと思って
理由や弁解をしたりするの。
「あら、そりゃ大変だったのねぇ」
とそこで、共感するんです!
共感の言葉は「大変だったわねぇ」これなのよ。
覚えて下さいね。
ママが分かってくれたと思うと
心に元気がわいてくるの。
するとママがやって欲しい事をしたりするの。
「あんた偉い子ね!さすがママの子だわ!」
最後に抱きしめて、ほめられる。
叱ろうという場面でほめてあげるお母さんって
素敵だと思いますよ。
この3段階!
そこで「いい子ね!」って言わない!
そこで言うと台無しなの。
※子供が泣きながら帰宅。どの程度担任を
たよっていいのか?
子供の言葉をポーズだけでも受け止める。
すると子供が安心してママを信頼できる
ようになる。
「気にすることないわよ」
と排除してはダメ。
「そうだったの、そりゃ大変だったわねぇ。
相づち、つまり共感なんです。
共感すると、元気が出て、スキッとしますから。
試してみて下さい。かならずそうなるのよ。
「どうしたの?」
「大変だったわねぇ」
「偉いねぇ!」
相づち、共感、最後に抱きしめる。
すると元気になっちゃう。