ごちそうさん (牛肉の大名行列)
親は、特に母親は子供を
最優先で考える。
日常、行動する原点に子供の幸福がある。
これには何物も入る余地はない。
自分の欲求など、いの一番で
子供の為には抹殺される。
問答無用なのである。
ましてや他人なんて、どーでもいい。
子供の邪魔なら命に代えて
やっつける。
「ぜいたくは敵だ!」の風潮のなか
肉のかたまりをかついで
往来を練り歩いたあと
衆人環視のなか
フライパンひとつで大量の肉を焼いて
ご近所にふるまうという離れ業を
杏はやってのけた。
「村八分にされるかも」
おかみの命令だぞ。
村八分なら処分が軽いくらいだ。
私は戦争を知らないし、
大阪の気風も知らないから、
何とも言えないけど
村八分だけではすまないと思う。
日本では目立ってはいけない。
リクルートスーツやどぶネズミ色の背広
出るクイは必ず打たれる。
背景にとけこまないと!
人と違った事をするのはご法度なのだ。
牛肉を食べる幸せと(杏の自論)
この先、子供たちがどんな目にあうか?
てんびんにかける母親の発想が理解できない。
家は海の貝と同じで
シッカリ殻を閉じて、
一番大切なものを外界から守らないと!
また守るのが、私は自然に感じる。
ドラマの展開は不自然だ。
本当の母親がどんなものか、
見たことあるのかな?
「その時はその時で考えるさ」
ほら、原点が違ってる。
そうかも知れないけど、
母親の心情として間違いだと思う。