バナナの晦日
バナナが好きというだけで
ガッツ石松と同じにされては困る。
あちらはバナナ好きのゴリラであり
こっちはバナナ好きのチンパンジー
だからである。
チンパンジーはゴリラより賢い。
頭の良いチンパンジーは
「何故バナナは上部はきれいなのに
下部は傷みやすいのだろう?」
こういう不思議に気がついて
深く考えるのだ。
ゴリラはそこにあるバナナを取って
食べるだけ、まるで動物丸出しで能がない。
よって、私とガッツ石松を
同じ土俵で眺めてもらっては迷惑なのだ。
南の島ではバナナはつるしてある。
ふさのまま、だんだんにつるしてある。
島の原住民はバナナを主食にしているから
「あ~あ、ばぁちゃんの言う通り」
で、先祖代々の秘訣なんだろ。
日いずる国である,我が神国日本の国民は
スーパーでバナナを棚に置いて販売してる。
これがバナナの体調に良くないのではないか!
チンパンジーはそう思う。
南の島より、神国日本は気候が寒いしね。
だからいつも風邪気味のバナナを食べている
訳で、一度、本場の元気なバナナを食べてみたい。
海の見える手頃なやしの木の枝に
さかさにぶら下がりながら。