「しくじり先生」 紫吹淳の華麗なる人生
紫吹淳さんの「しくじり先生」の話は
私らの世代には朝丘雪路のダメっぷりが
重なってみえて
「しくじり」というより
贅沢な悩みに聞こえて仕方がなかった。
朝丘雪路の場合は、何も出来ないのではなく
お金があるから、あえて何もする必要がない、
という風に聞こえて、労働者階級にはくやしくて
うらめしかった。
でもデヴィ夫人と一緒でテレビに出演して
彼女も働いてたんだよなあ。
金持ちなら働かなくてもいいと思うのだけど。
あそこがどうもモヤモヤしてた。
「しくじり先生」がホントにホントのお話なら
紫吹淳の頭の中には「スミレの花」が
常に満開の幸せな人だったんだね。
ばあやのメンテをしっかりして、ばあやに
自分より長生きしてもらえれば
こんな幸せな人生はない。
「アウト×デラックス」の時は
時間が短かったせいもあり、
「私は結婚したいのに結婚できないのは
マネージャーのばあやに邪魔されているからだ」と
何だか訳が分からなかったけど、
そういう事だったのか。
ただひとつ納得できないのは
彼女だけ宝塚に入学してからずっと特別待遇で
トップスターまでのぼりつめたか?という点です。
ここが金持ちなのに働き者だった朝丘雪路みたいに
モヤモヤして解決できない疑問です。
現に紫吹淳も働かされている。
最初の頃はバラエティがつらかったけど
今はすごく楽しい!とか言って。
ばあやは万一、自分が先に死んだ時を想定して
彼女が苦労しない様に彼女を鍛えているのだろうか?
涙を流しながら愛のムチで叩いているのだろうか?
定年後の旦那を無理矢理スーパーの買い物に
慣れさせ様と一緒に連れて行く奥さんみたいに。