SWITCHインタビュー 達人達(たち) 厚切りジェイソンVS金田一先生
厚切りジェイソンとの対話は
彼のステージでのパフォーマンスと同様で
相手をしていて非常に疲れると思う。
もともとの性格がせっかちなのかも知れない。
そのうえ
彼は人生で何度も飛び級している俊秀で
頭がずば抜けて研ぎ澄まされている。
彼が自分を分析する所では
彼は言葉を「イメージ」としてとらえて
人と話をする。
言葉を頭で組み立てて話すのではなくて
ちょうど将棋の名人が一手づつ考えて
指さずに、次の指し手をイメージでとらえて、一秒間に
一億手と言われる様な高速で、
きら☆の様な、カメラのフラッシュの
様な感覚で指すみたいに話をしているらしい。
相手が「あ」といえばすぐ色々な「あ」から
始まる言葉を連想して
相手の次の言葉をせかせかした感じで待つ。
だから話していて金田一先生はジェイソンの
ペースにハマらない様に故意にニコニコと
ゆっくり話している様にみえた。
金田一先生は日本語研究の大家ですからね。
言葉をおろそかにしない。
自分には。
ただし他人には非常に寛容に門戸を広く開いて
若者言葉などにも興味を持っておられる。
言葉は時代によってうつろいやすく
また言葉は人によって「自由」であり
どう使っても「全然」かまわないそうだ。
厚切りジェイソンも金田一先生も
日本語、英語ともに堪能で、ダジャレすら
使いこなせるレベルである。
その2人の対談は文化の違いもかさなって
格別おもしろかった。