声優界のレジェンド神谷明さんからの
声優になる為の神谷さんなりのアドバイス。
神谷は蒲田の声優学校で先生をやっている
声を何種類くらい使い分けてるコツは?
「ノーマルヴォイスの低い声、中くらいの声
で、上の声、これで上中下、次にこれを
つぶして低い声、中くらいの声、上の声
これで上中下、これで6種類ですね。
あとは裏声を使ったり鼻声を使ったり
あとはこれらをミックスさせる
裏声+鼻声など、それをまたつぶす
すると無限ではないですが、かなりの種類が」
「呼吸の場面はまず吐く吐く吐く、で普通の
走るハァハァをやると過呼吸をふせげるし
リアルに聞こえます」
「ツバを吐く時は舌を少し出してペッとやると
質感が出ます。キスは手の平にチュッとやる」
「ケンシロウのアターは原作にブルース・リーの
感じがあったので第一話のスタジオで高い声に
決めた。落ち着いたキャラからは考えられない様な」
「キン肉マンはオチャラケと二枚目があるんで
つながらないので冒険でしたがお客さんがキャラに
ついて来てくれたのでやれました。冒険は必要です」
「普通にしゃべっていかにキャラクターをこちらに
持ってくるか。声優っぽくやろうとする呪縛から
のがれられると楽になります。
だから、普通のお芝居をまず覚えよう!
あれデフォルメですもん」
神谷明流の声優トレーニング法
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を色々なBGMを聞きながら
それっぽくセリフを変えながらいう。
クラッシックだったり演歌だったり唱歌だったりラジオ体操
だったりと
短い文章が目まぐるしく印象を変える。
いや、変えることへの挑戦ですね。むずかしい。
それと「ゆりかごから墓場まで法」
同じく「蜘蛛の糸」を赤ちゃんから老人まで
短く分断して忙しくやる。面白いしいい練習になります。
「声が出来上がるのが40歳まで。要するに自分の
ポテンシャルがそこで安定化します。特に低音が
落ち着いて来ます。
で、そこからボイストレーニングを続けると
声域が上下に広がってきます。50代半ばくらいまでは
維持できます。そこから無理せず枯れていけばいい」
「ノドのケアはヨード系のうがい薬で帰宅したら
必ずうがいします。寝る前、もうしゃべらないぞ、という時
うがいをします。そのあと必要があれば、ささやき声です」
長く続けていく秘訣は?
30代後半、仕事が忙しかった。
でも楽しいのよ、ただ何か満足感が得られない。
常に自分でイライラしていた。
それは100点を取ろうと思って撮れなかったから。
ここで考えました。俺は今、持ち点は何点か?
30点としよう!
それよりわずかでも良かったら自分をほめてあげる。
そしたらプレッシャーはゼロ
やる事が楽しくなりました」
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