胃カメラ 今日は楽しい胃カメラの日
「苦しかったですか?」と聞くので
誰が「苦しかった」なんて意地でも
言うものかと力んでいると
その看護師は後ろを見て「先生、苦しく
なかったそうですよ(良かったですね)」
背中を見せている女先生に声をかけたんだよ。
チクショー また新米医者の稽古患者にされた!
女看護師と若い女先生(イヤな予感がしたんだ)
診療室に入るなり看護師が
「麻酔は右手にしますか?左手にしますか?」て。
まるで飛行機の「ビーフオアチキン?」みたいに。
どちらでも同じじゃないの?
頭か腹か選べ!というほど深刻ではないから
「どちらでも」と答えると、じゃ左手で
左手のひじのあたりに針を出したり入れたりするんだ。
「あれぇ~」「痛いですか?」「ごめんなさいね」
痛いよばか!
薬がもれて左腕がはれてやんの。
「すみました先生お願いします」
だから薬がもれてチットモきいてないの!
じゃ、右にしましょ。
右のさあ、注射ではメジャーではない手の平に
今度は針を刺し(やがっ)て
「普通の患者さんの2倍の量なんだけど、きかない?」
このやろう。
私に断りもなしに薬を2倍もいれたのか!
しかも全然しらふだぞ!
「もういいから、やって」つって。
うしろで若い女先生が先の光る黒いコードを
目の高さで持ってこわばった顔で待ってるんだ。
看護師が部屋の電気を暗くした時は「殺される」と思った。
「では始めますよ!」若い女先生の出番がやっと来た訳だ。
運動会の開会宣言か、このやろ。
コードが食道に面白いようにあたるし
出したリ入れなおしたリで
変な薬を3本も
正直死ぬかと思いました。
大学でもっと練習してから現場に来いよ。
何だこの2人は!
院長を呼べ!
ボイスレコーダーを持って来りゃ良かった。
つばが大量に出るのはいつもの事だけど
腸がやたら動いて屁ばかり出るんだ。
「いいですよ、おならは出して下さい」
マジかよ。
あんこも出そうだぞ。
「先生、苦しくなかったそうですよ(上手に出来ました)」
こいつらグルだなと思いました。
2人で胃カメラの「お稽古」をしやがった。
胃カメラのあとは車イスにのせられて別の部屋で
寝るのだけど
両隣りのやつらはイビキをかいて寝てやんの。
私は全然でね。
屁ばかり出るのよ。
院長にひとこと言うべきかな、どうなのよ
待合室で「ひよっこ」を観て黙って帰って来たけど。