わろてんか 藤吉についに死の宣告
藤吉の卒中についに医者もサジを投げた。
虫の知らせか、母親もアメリカから一時帰国した。
死期をさとった藤吉は母親に育ててくれた
お礼を言い深々と頭をさげた。
こういう死に方がしたい。
藤吉の卒中は麻痺が軽く言葉もハッキリしているし
顔面に麻痺もない。
珍しいクランケじゃないの。
2回目の発作なのに誰も気がつかないのよ。
藤吉が頭痛をこらえる様子のみ。
これで死ねるなら、理想的でうらやましい。
顔面に麻痺がないのがいいよな。
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「大阪は笑いの本場やから」と藤吉は言うでしょう。
隣りに京都があり、位置的にはアホな文化が育つ
環境がないにもかかわらず、
確かに笑いは大坂が本場なのだ。
大坂は不思議な文化の街だと思う。
日本じゃないみたい。
それが格式を重んじる京都の隣りにある。
東京の浅草は、昔は浅草田んぼで
上野の広小路のほうが人気があった。
吉原の力が大きいと思う。
「通いなれたる土手八丁」
上野、吉原、神田
浅草寺と神田明神
「火事と喧嘩は江戸の華」
「江戸っ子は宵越しの金は持たない」←貧乏なだけ
「芝で生まれて神田で育ち今じゃ火消の纏持ち」
「江戸っ子は五月の鯉の吹流し口先ばかりではらわたはなし」
知ってるの全部書いた。
財布の底をはたいて、もう逆さにしても鼻血もでない。
大坂から吉本が攻めて来た時は浅草は大騒動だったらしい。
根岸、佃島、深川芸者
とにかく東京は「いき」でないと。「いきでいなせ」
とつき漫才は東京にありますか?
ない気がする。
私は夜かやの寝床でオヤジの大きい背中を見ながら
広沢虎造の浪曲が子守歌の世代なので
好みは大坂より東京よりなんですが。