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2018年1月12日 (金)

落語ムービー    桂文珍

「落語家は過去の名作落語で食べている」
とは、よく言われます。

文枝や文珍、亡くなった柳昇や圓歌、長生きの米丸なんか
新作をやっていますが、
昔の話を旧態依然とやっている人が多い。

「落語ムービー」は気にはなっていましたが
正月らしいので、昨夜は初めて観ました。
で、ようやく分かりました。

落語好きは寄席に落語を聴きに行くのですが
同時に「落語家」に会いに行くのです。

居酒屋に行くのと似ています。
料理や酒より、その店のオヤジや女将に
会いたくて常連になるのです。
床屋もそうですね。

「落語ムービー」は子供に絵本を読んであげてる
みたいで、話のイメージが広がらない。
やはり文珍落語は文珍を見ながら聴くのがいい。

お正月らしくて面白いのですが。
どうも「落語」じゃない気がする。

「落語家は過去の名作落語で食べている」
これでいいのだと、つくづく思いました。
同じ演目でも落語家によってかなり違います。

文珍落語は文珍の仕草が笑えるんだ。
それを俳優がやると別に文珍がやらなくてもね。
落語とは違うジャンルの楽しみだと思います。
次にやる柳亭市馬は達者ですよ。


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