半分、青い。 スズメ人生の岐路に立つ
スズメは心機が乱れて事務所のみんなの前で
泣きわめいた。
たまには私も泣きたいよ、あんな子供みたいに。
ねぇ、泣きたい時がありますよね。
我慢して泣かないけど。
スズメは律を失って初めて律の存在の大きさに
気がついて人目もはばからず
誰に向けていいのか分からない怒りを
事務所の仲間に見当はずれの難癖をつけて泣いていた。
スズメは声の線が細いね。
大声だと声が裏返る。
もっと発声練習しないと、テレビは誤魔化せても舞台は無理だ。
「夢」は簡単にはかなわないから「夢」なのだ。
背伸びしてかかとを伸ばせばすぐ届く様なのは「夢」じゃない。
「夢」は追い過ぎると、一生を棒に振る。
スズメはこのへんが漫画家をあきらめる潮時じゃない。
「夢」をあきらめた時その人の青春は終わるのだけど。
律から求婚された時、「ダメだ」の理由をハッキリ
言えば良かったのに。

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