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2018年11月 1日 (木)

まんぷく  泥棒変じて味方になる

なれた手つきで他家の鍵を開け
月明りをたよりに金が置いてありそうな所を
かぎつける嗅覚は、余罪がある。

留守の家に泥棒に入るなら分かりますが
家人の寝込みを襲うとは
かなり図々しい。

見つかったら袋叩きにあう。
警察に突き出される。
それを承知の上でやるとは
よほど切羽詰まっているか
ドスをのんでおり場合によっては
居直り強盗も考えていたかも知れない。
家人がお人よしなのを感じて方向転換しましたが。

いい人に描かれるのでしょう
でも私はお涙頂戴の身の上話やら
お礼かわりの縁側ふきなどされても信用できません。
追い詰められた時、人間の根性が出ますから。

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年寄りは夜のしっこが近い。
松坂慶子は夜中に泥棒と出くわして
無事にすんだのはラッキーだったと思う。
手に持ったすりこ木みたいな棒は何だったのだろう。
ちょうどおあつらえ向きな棒がそこにあった!

松坂慶子は武士の娘。
日頃は頼りなくみえても
一朝、事があれば、ひと働きもふた働きもする
あっぱれ武士の娘だった。
泥棒に一歩も引かず、それを証明した。
「わが父は、念流一刀流梶派新蔭、
無念流鹿島神流あらゆる師範と試合を致し
未だ曾て敗北したことのない武芸者なるぞ。
おなごと思うてあなどると
抜くては見せぬぞよ!」
と芝居がかったセリフは言わない。
だってしっこでお腹がかなりけわしいから。

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要潤が無事復員した。
お国のために命をかけて働いたのだから
これは自己責任ではなく正真正銘の英雄だ。
持ち上げるだけ持ち上げて良い
バンザ~イ!


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