ショーケン さようなら萩原健一
ショーケンが亡くなった。
死は年齢順にやって来る訳ではないが
「一応」そのケースが多いから
ついに私たちの世代に順番が回って来たという
あきらめに似た寂しさがある。
ショーケンの死で現実を思い知らされた感じがする。
4度の逮捕と3度の結婚
常識人がやれない事を全部やった人だ。
この型破りの人生に不快を感じなかったのは
ファンには萩原健一というより
テンプターズのショーケンだったからだと思う。
俳優をやり始めてからもファンは
テンプターズのやんちゃなショーケンを
引きずっていた。
うまく言えないけどテンプターズのショーケンが
俳優をやってる感じだった。
ショーケンのドラマで私が最も好きだったのは
競輪選手を演じた「祭りばやしが聞こえる」だった。
いつも寂しげな主人公が
次のレース開催地に朝もやの中をひとり
商売道具の自転車を輪行袋に入れて
かついで去って行く。
あのシーンがとても印象的で好きだった。
いしだあゆみとは、このドラマで結婚したんだね。
私生活の「破天荒」が許せる人だった。
というより、それが魅力の人だった。