やすらぎの刻~道
反戦主義者で特高にマークされている
室井先生の島流しにも似た人事異動の朝
学校からの見送りは1人もなく
根来3兄弟と、しの、のみだった。
(予算の関係でバスすら来なかった)
時節柄とはいえ、ひどい扱いだ。
かつて根来鉄平は室井先生とは、小夜子先生を
忖度だらけの恋の立て引きになり
男らしい性分から鉄兵が身を引いて、室井先生に
小夜子先生を譲った経緯があったらしい。
ドラマではこういう場合、もし室井先生が召集されると
たぶん戦死する。
鉄兵と残された小夜子先生の新しい恋物語が始められるから。
しのは三平に惹かれてはいるが公平が心配する様な
間柄ではないと思う。
三平はどことなく鉄兵に似た所があり
しのは三平のそこを信用もし頼りにしているのだと思う。
(三平も召集されるとたぶん戦死する)
釘を刺して遊ぶあれは私らもやった。
ルールは忘れてしまったが、全国でやってたんだ。
釘の長さも全く同じに見えた。
鉄兵は死期の近い母親から離れてひとり
母親の為の送り火の様な焚火をしていましたが
母親の死に方は静かでいいなと思いました。
湿気のある煎餅布団にくるまって
誰もいない暗い部屋で人知れず
眠るように息を引き取る。外では鉄兵が
焚火をしながら母親を思いやっている。
悪くない最期だ。