やすらぎの刻~道 女優の怒り
お嬢の怒りは数年前に受けたテレビ局の
侮辱だけではないようだ。
同じ屈辱をともにした大女優が2人して連れ立って
石坂浩二の部屋を訪れないのは
互いに聞かれたくない何かがあるようで
石坂浩二は脚本家だから俳優たちの扇のかなめ
両方から愚痴を長々と聞かされるのは
職業がら宿命なのかも知れない。
机の上に満州関連の本が置いてあるのを見れば
2人の大女優の話も案外取り掛かった大作に
関係がある話の可能性がある。
いずれにしても我々には脂が乗りかかった
物語の「箸休め」の様で
夢の世界から現実に連れ戻された形だ。
物語のほうでは、おりんちゃんが人買いに
買われて行った所で、
この次に夢の世界にもどる時に
願わくばあれから時間があまり過ぎていない事を
望みます。
買いている作家さん同様みているこっちも
調子が出て来たところだから。
ロクさんが便器にはさまって救助されたのは
確かにツイてないけど、みんな経験のある失敗で
だから想像の絵が頭に浮かんで笑える訳で
あまり「自分はツイてない」と思わない方が良い気がする。
『Just Getting Started』アメリカ映画が老人ホームを
描くと、こうなる。
まるで違うのは国民性だろ。
ハリウッドとカンヌの好みでもあるよね。
人によっての好き好きだけど、観る時の気分もありますね。