やすらぎの刻~道 根来家の不透明な未来
一家の大黒柱である父親が亡くなると
その息子は「男」になると言われる。
根来家では長男の公一が家長となり
「男」の自覚をものにした。
家長がぐらついては一家にまとまりが
なくなる。
次男の公次は海軍航空隊に志願した。
将来、戦局が悪化するからたぶん特攻隊だ。
性格がいいので惜しい。
三男の三平は絵を描き出した。
先祖の墓参り中にも墓の絵を描いて
それが父親を興奮させて死の原因になった。
心筋梗塞だと思う。血圧が高かったのだと思う。
軍隊の召集が近い年頃で、頭がよくて絵が好き。
典型的な戦死するパターンだ。優しいしね。
で、「ツイてない」が口癖の四男の公平は
末っ子らしく「男」になりきれない。
幼馴染たちがする満州の夢物語に晴ればれと勇んで
その夜、家で長男に水をぶっかけられる。
これも「ツイてない」のか。
いやそうでもないかも知れない。
ヒステリックな時流に流されると
アテがはずれたのではないか。
案外、今回は長男の判断に助けられて運が良かったと思う。
ブラジルだってパラダイスには程遠かったしね。
しのちゃんは歳相応の髪型に変わりすっかり大人びた。
B21のデビット伊東はラーメン屋が成功して良かったなぁ。
すっかり貫禄がついてる。ミスターちんは
校閲ガールに出てた。脇役に徹しているんだろ。