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2019年5月23日 (木)

やすらぎの刻~道

死は避けて通れないもの。
想像はできる。
でも死ぬのは恐い。
親しかった人が死んでも悲しい後に恐怖がくる。

団地でね、焼き場に向かう少しの間
棺桶をロビーに置いていたら
「汚いから早くどけて」
そう遺族に苦情を言う奥さんのドラマがあった。

やりきれないねぇ。

秀さんが大納言の死に顔を絵に描く心理
これはどういうのか
お嬢は「亡くなった人に失礼よ」と
やめる様に説得しましたが、すでに画家と化した
秀さんの耳には入らない。

「白くて、小さくて、美しい」と無心で描いていた。

映画「邪魔者は消せ」では瀕死のジェームス・メイスンを
画家のロバート・ニュートンが
死がせまった時のわずかな生を描きたいとして
キャンバスにむかうが果たせず頭をかかえる、あれ、
あれを見ていて、画家はひどい事するなぁと思った。

大納言役の山本圭は若い頃は風になびく髪が素敵でね
「若者たち」で共演した佐藤オリエがまた理知的美人で

それがこんなになっちゃって、ああ無情だよ。

カサブランカでロウソクの火が揺れたのは
間違いなく大納言ですね。
私はそういうの信じるほうだから。
大納言が後ろ髪を引かれて成仏出来ずにいたんだ。

死んでもしばらくは耳は聞こえているというマロの話。
ヨーロッパのギロチンで証明されている。
ギロチンは死刑としては残酷すぎるという議論があり
じゃあ俺が見せてやるという罪人がいて
ギロチンで頭部が断頭台から転げ落ちた時に
まばたきするから確かめてくれ
そしたら執行のあとホントにまばたきしたので
これは残酷だ、とギロチンは中止になった。
だからマロの説もあながち間違いではないかも知れません。

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