やすらぎの刻~道
ニキビの爺ちゃんが水車小屋で昔
好きだった婆ちゃんと逢引きしてたなんて
とても信じられない。
誰から聞いたのか
どこから引っ張ってきた話だろうか。
もし本当ならば奇跡であり
みんなに原風景は存在し歳を重ねても
強く過去の記憶を支配している事になる。
私が知っている範囲でいえば
痴呆症になると、外出しなくなる(徘徊は別)
すると足がなえて、車イス生活になる(家でも)
粗相が始まり、運が良ければホームに
入れる(付き添いが必要)
でなきゃ家で寝たきりになり、家族が交代で
面倒をみる事になる。
肉体、時間、費用、この苦痛は計り知れず
亡くなってから親族で喧嘩が始まる。最悪なのだ。
ニキビの爺ちゃんと好きだった婆ちゃんは
神様のしわざとしか思えない奇跡の幸福な時間を
持てた訳だ。
公平、ハゲ、ニキビ、青っ洟の中で一番
見た目がパッとしない青っ洟が結婚する。
結婚すれば、どうすればいいのか?
4人とも知らない。
20歳なのでしょ?
いままで苦しかったろうなあ。
青っ洟の相手の子も、おぼこ娘だろう。
「青い珊瑚礁」でも子供はできた。
これも神様のしわざだ。なりゆきだね。
このスタンド・バイ・ミーの4人はもうすぐ
別れるんだよ。
いくら呑気な性格でも腹では覚悟していると思う。
「生きる時間が黄金のように光る」
たまらない高揚感だ。