やすらぎの刻~道 満州の誘惑
満州移住の議論に
働き者の馬の「あお」の話が誰かの口から
出てもいいのではないか、畑仕事で
大助かりだったから、そんな気がする。
「あお」のゆくすえはどうなるのだろうか。
馬が好きな私にはとても気になる。
先祖伝来の土地を離れる事がどんなに
胸が張り裂けるようでつらいのか
農業は土地で土いじりをする
先の馬の「あお」も毎日馬体の手入れを
してやって肌に触れていると自然と愛着が
生まれてくる訳で
農業で土いじりをやっていると生まれて来る
愛着や執着心も同じだと思う。
先祖伝来の土地ともなればなおさらで
土地を捨てて離れるなど申し訳なさもあり
とても出来ないと思う。
村の仲間が満州へ移住する決断をすると
心が揺れるだろう
まして軍の政策に従わないのは非国民だ
みたいに言われるとなおさらだ。
長男の公一もそうだと思う。
内心はおだやかではない
しかし家長としての責任だろう
満州行きには頑として承知しない。
男らしいよね。
まわりがどうであろうと、自分の考えは変えない。
鉄兵もそうだよね。
信念のかたまりみたいな人だ。
しかも三平としのをあたたかく見守っている。
岩の様に頑丈で恐れられるホド強いのに
優しい気遣いができるふところの深さがある。
男らしいよなあ。
人間的な魅力があるというのか
すごい頼りがいがある。
満州が桃源郷なんて、軍の嘘っぱちだよね。
労働力を集める方便だ。
口車にのせられて移住したらきっと泣きをみる。
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