やすらぎの刻~道
男はうぬぼれる。
歳をとってもコンシェルジュのエリの様な
性格の良い美人にわざとらしくなく自然に
腕を組まれると、歳の差がいくつある?とか
忘れれてしまい、ついうぬぼれてしまうのだ。
それが「お墓参りデート」というのが
客観的にみると残酷すぎる現実ではありますが
そこが石坂浩二の人間的な可愛さであると
認めてあげるべきではないでしょうか。
脚本家として名声が高い人格者でも
うっかり自分を見失うことだってある。
それを夢で責めるとは何事だと思う。
執筆のエネルギーになっているのが分かって
いるのに、3人して亡くなってからも
善良に生きている人間が残されたわずかな時間を
つい「うぬぼれ」たところで、いいじゃないか。
それを夢でからかうなんて。
自由にいい気持ちにさせてあげれば、と私なんかは
思います。どうせシャボン玉はすぐにはじけるのだから。
夢の3人は承知でお茶席の菓子と一緒に
笑い話にして楽しんでる。
意地悪だが執筆をなまけている石坂の
やる気を起こす発奮材料にはなった。
笑えます。