やすらぎの刻~道
元大女優の桂木怜子の病状を秘書である
いしだあゆみは「生理不順とは違う」と
この場合にはふさわしくない表現で
いわゆる律儀な「まだら」だと告白しましたが
今日は正常な日なのに元気がなかった。
「鬱みたい」と桂木はいしだあゆみに訴えた。
それが人気絶頂の歌舞伎役者のスキャンダルが
このやすらぎの郷で進行中であると聞かされて
とたんに「鬱」から「躁」に急転した。
だからね
桂木の病気は「躁うつ病」が「痴呆症」と
桂木の頭に同居しているのだと思う。
プラス「寂しさ」もある。
話し相手がいない。
いても元大女優の前で恐縮するのだ。
たぶん、そうです。
寂しいのだ。
※プレスリーと同じですよ。
まわりはYesマンばかりで気が狂いそうだったらしい。
好物のドーナツをヤケ食いですよ。
ラスベガスで復活公演の時はお腹がはちきれそうだった。
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お嬢のロマンスは屋形船ですか。
さすが梨園、下々とはひと味違います。
船頭さんもいますが
歌舞伎だけに船頭さんは黒衣なのでしょう。
姿は見えないお約束、守秘義務ありで。
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お嬢にかくまわれている孫の歌舞伎役者くんは
まだ人格が分からない。
彼がどんな人間なのかで今後の展開に
大きく影響します。
石坂浩二の執筆活動にも。
早くしないと、こっちはスジを忘れてしまう。