スカーレット
同じ家に住んでいる同じ家族でも
それぞれ考えていることが違うのだから
世界が1つにまとまらないのは当然だ。
みんな悪意じゃなくて善意なんだけど
微妙にチグハグなんだよ。
父親の北村一輝は喜美子が大坂から帰って
来たので、喜美子は自分の思い通りになると
いい気になって、喜美子の花婿探しをやってる。
何も分かっていない!
母親は子供は特別な存在で
父親が娘を思う気持ちの数倍、娘の幸福を考えている。
娘の気持ちが分かっている。
気持ちが変化する所まではつかんでいないけれど。
喜美子は今は火鉢の絵付けに夢中だからね。
でも母親の富田靖子は娘が絵の学校に行きたがって
いると思いヘソクリをやってる。
喜美子も含めてみんながずれている。
喜美子に「今の夢は何?」と聞いたとしたら
「絵の学校に行きたい!」と答えるだろうか。
ふんぎりをつけて信楽に帰って来たからね。
もともと信楽が好きだったし
火鉢の絵付けの夢も出来たし。
夕食作りを忘れてない?
喜美子は師匠にめぐまれてますね。運がいい!