エール
朝ドラのヒロインは将来の進路について
優柔不断である。
自分のことなのに!
ヒロインのまわりの人間に背中を押されないと
視聴者が期待する方に向かって行動を起こさない。
これは朝ドラに限った事ではない。
近い所では、BSNHKでやっていましたが
菅原道真は右大臣に任命されたのに
3度固辞している。
3度断るのが「習わし」なのだそうだ。
任命した天皇は「そう言わずと、良いではないか」と
3度強くすすめる。
そこで初めて命じられた官位を受けるのだそうだ。
政治の世界もそうで
本人はその役職に就く事を熱望しているが
そんなそぶりを見せずに
まわりの意見が固まるまで待つ。
みんなにかつぎ上げられて、自分は仕方なく
その役についた、という形をとる。
全員の意見が一致するまで深謀遠慮の駆け引きが続く。
プロレスだって
前半は日本人レスラーが外人レスラーの
卑劣な試合運びで半殺しにされますが
観客の不満が頂点に達する後半に
突然元気を取り戻し別人の活躍で勝負に「勝つ」
これも観客が日本人レスラーに勝って欲しいという
いわば総意に後押しされた形を取るのだ。
何でしょうか
ここまで来ると、判官びいきの国民性というより
何か「盛り上げる」テクニックの様な「公式」が
存在するのではないか!