病院
中島らもが50日間の病気入院中で見たものは
それまで全く歩けなかったお爺さんが
新しく向かいのベッドに入院してきた
これまたお爺さんがベッドから落ちて
顔が血だらけになったのを見て驚いて
歩きだした、とか
とにかく病室という所は面白いことの連続で
看護師さんのお尻を触りたい欲望で
動かなかった腕が動く様になったおじさんとか。
看護師さんが脈をはかりに来たらやたら
お爺さんのビートが早い、よく見るとその
お爺さんは川上宗薫のエロ小説を読んでたとかね
死にそうなのに
景山民夫は腕を折って入院中、あまりに痛いので
看護師さんを呼んだらお尻に痛み止めの座薬を
入れようとするので、お尻の穴は断然、拒否すると
だだをこねたら、モルヒネをうってくれて
頭がぶっとんで夢の世界を見ることができた。
それが癖になり痛くもないのにモルヒネをうったとか
男の入院患者は仕様がないんだ
やはり看護師さんが脈をはかりに来たら
お爺さんのビートが早い、変だなと思ったら
床に看護師さんのスカートの中をのぞくために
手鏡があったとか
私の場合、夜中どうにも苦しいので看護師さんを
ナースコールしたら、看護師さんが
「ダメですよ、こんな夜中に」そう言うのよ。
何度も被害にあったらしい。胸を触るんだって。
仕様がないな、どうも
後から入院する男の迷惑を少しは考えないと。