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2022年4月 4日 (月)

ワーロック、ホットロック、クリスロック

NHKのBSで
西部劇のワーロックを観た。
次にホットロックを観た。
(ちなみにウィル・スミスが殴った相手は
 クリスロック)

西部劇に活気が失われた原因は
日本の時代劇に共通するものがある。

登場人物が善玉とハッキリしすぎている。
スクリーンに登場しただけで
「この人はいい人だ」と分かってしまう。
ヘンリーフォンダやリチャードウィドマークが
悪人な訳がない。
アンソニークインはほぼ悪人です。
バラバやサンセバスチャンの攻防でも盗人だった。
まぁだから名優なんでしょう。善人も悪人もやるから。

でもワーロックはラストのオチが輝いてる。
ガンマンのヘンリーフォンダが観客の「どうか
お願いだから、リチャードウィドマークを殺さないで、
保安官を助けて!」という声にならない悲痛な叫びを
ちゃんと心得ている。シャレた感じで助けてやる。
だからこの映画は生き残っているのだ。

大抵の西部劇や時代劇は、こうはいかない。
一本調子でね。観客に飽きられてしまう。

ホットロックは今日観た。
NHKは最近古い映画ばかりやる。
懐かしいのなんの。

ホットロックで、
車の下にもぐり車を修理している息子が
訪ねて来た母親の為に、車のエンジン音だけの
レコードを聞かせてあげる。
このシーンは私の記憶に断片的に残っていて
(長い間、ずっと)
この映画だったのか、と思い出した。
母親が息子を大声で呼ぶ。
息子は音がうるさかったかな、と思う。
すると母親は「もっと音を大きくして!」と怒鳴る。
息子は嬉しそうにOK!といい、レコードの
エンジン音をさらに大きくする。
電話がくるが、音はそのまま。
気がきいてるよなぁ。親子が同じ趣味だったんだ。

若いロバートレッドフォードやジョージシーガル
なつかしい!ジョージは死んだのか。
ワーロックの俳優は全滅だ。

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