バカリズムの頭脳(羽生の頭脳のパクリ)
バカリズムの映画を運よく続けて観る事ができた。
「架空OL日記」は小品ながら素晴らしい出来だった。
男のバカリズムが作ったドラマだ、という
点に価値がある。
銀行の女性社員たちの生態が実にリアルに
描かれている。
ただしバカリズムの世界観を随所に散りばめながら。
バカリズムはかつて「黒い十人の女」を手掛けている。
船越英一郎主演で。
あのドラマではいずれもくせ者の十人の女たちを
描くバカリズムの脚本が素晴らしかった。
バカリズムは得体の知れないタレントである。
才能だけは確かなのだが、頭の中で何を考えているのか
そこがハッキリしない。
景山民夫や荒俣宏やみうらじゅん
私にはバカリズムはこの路線のお笑い芸人の様な気がする。
「架空OL日記」は普通に描いてもそれなりに面白い。
銀行の女性社員の日常など想像つきませんからね。
かつてホテルマンから推理作家に転身した森村誠一は
電話魔と呼ばれるほど、小説の取材に電話を
利用した。(パソコンがない時代なので)
それでも小説の舞台がホテル以外だと急に
リアル感がなくなってドラマが希薄になりました。
バカリズムはどこから取材をするのだろう。
人並みはずれた社交家なのかな。
それか、わずかな聞きかじりを想像力でふくらます
のだろうか。
ドラマの最後のオチは、ひとり芸人バカリズムらしい
キレのある〆で「もう一回最初から観たい」と
思わせます。
私はドラマのオチがうまいのは芸人の強みだと思う。
バカリズムが他人をよせつけない個性的な
才能を持っている芸人なのはたぶん確かだと思う。
(バカリズムのドラマであっても当然ですが
ハズレはあります)
バカリズムは大谷翔平のようなホームランバッター
ではない。