僕の夢 6年3組 森野熊吉
私には突飛で実現不可能な「夢」がある。
それは「店」を持つこと。
12,3坪の小さい広さの店でいい。
店の裏には駐車場があって
そこにはデロリアンが停めてある。
陳列する商品はおおむね本だから「本屋」だろうか。
デロリアンに乗って、過去のある年に行き
その年の本をその年と同じペースで
1月号2月号と店の棚に並べていくのです。
だから、例えば、6月には、過去のその年の
6月号と同じ本が私の店に並びます。
装苑とかスクリーンとか平凡パンチとか
ね、良くないですか?
別の棚には、文豪たちの初版本を並べます。
「レプリカ」と書きまして。
幕末維新の志士たちの手紙や書き散らした
破片など、奈良時代なんかもいいなぁ。
卑弥呼もいいな。
全部デロリアンで集めた本物です。
だから専門家がとても不思議に感じるでしょう。
紙の質や墨や、手紙の最後の花押なんかを見て
「これ、どこで仕入れましたか?」と聞いて来るでしょう。
でも企業秘密だから答えられません。
「少年」や「少年クラブ」もいいですね。
「冒険王」とか。少女漫画は何がありましたかね。
私の空想夢はどんどん広がります。
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ついでに戦艦大和をこしらえて津軽海峡を通過
しますか。もちろんデロリアンと同じで
空中に浮いています。
海を進んでいるようで、実は、空中を飛んでいる。
日章旗と旭日旗を旗めかして。