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2023年1月13日 (金)

「舞い上がれ」 変な母親とその娘

いつもは優しい「母親」だが
子供が危機に直面した時は夜叉になる。
母親の行動は思慮分別の枠外になり
常識では計れない鬼気迫るものに豹変る。
理性など押しつぶして激しい感情のみ。
自分の命を投げ出しても、子供を救おう
とする。本能というなら、それが母親の
有難い所なのだ。

しかるに舞の母親はどうか?
娘の舞より亡くなった夫のことばかり
悩んでいる。
これは「母親」として、あり得ない事だ。
母親ならば娘の将来をどうするのか、
この問題で頭がいっぱいになるハズなのだ。
それがそうじゃない、夫の仕事を立て直す
ことに神経が束縛されている。おかしい。
「母親」の本能をどこかで忘れている。
工場再建より先に、子供たちの将来を
心配するのが「母親」像だと思う。
理屈じゃないのだ。

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ある日ね、ウチのベランダ見知らぬ
母猫が子供を
産みましてね、その場所が洗濯物を干したリ
サッシを開けて換気をさせるのに、ちょうど
邪魔な所でね、仕方がないから、猫が嫌がる
臭いが出る錠剤の薬を買って来て、一粒
巻いたのよ。そしたらやせ細った母猫が
敵意をモロに出して、私の足首を鋭い歯で
噛もうとする。赤ちゃん猫を守ろうとね。

その剣幕があまりに凄まじいので、私は
たじろいでしまった。
子供を守ろうとする「母親」は自分の命など
初めから眼中にないのだ。子供を守るのみ。

ここまで書くと、このドラマの母親と娘の言動が
人類の神秘に即していないのが分かるでしょ。

工場は夫と妻の問題。
子供は関係ない。

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